「短期留学生プログラム」で講義しました

本学部政治学科の福島政裕教授、経営学科の綾野克俊教授と遠藤誠二教授が2月22日と23日、湘南キャンパス15号館で開かれた短期留学生プログラム「21世紀のリスク・マネジメント:東日本大震災の事例から学べること」で講義をしました。これは本学と協定を結ぶ大学からの留学生22名を対象に実施された特別プログラムの一環です。

このプログラムは本学国際教育センターが文部科学省の留学生交流支援事業の助成を受け、2月21日から29日までの日程で海外の大学生を対象に、東日本大震災を経験した日本の復興に関する学術的かつ実用的な知識を提供し、世界に発信することを目的に実施したものです。本学が交流協定を締結している各国の大学に参加を呼びかけたところ、多数の学生が応募。選考の結果、バンドン工科大学(インドネシア)、モンクット王ラカバン工科大学(タイ)、リンショーピン大学(スウェーデン)、国民大学(韓国)、ガジャマダ大学(インドネシア、泰日工業大学(タイ)から22名が参加しました。

プログラムは文系・理系の多様な専攻の本学教員による講義をはじめ、被災地でのフィールドスタディなどから構成され、本学部の教員は、「グローカル・ビジネス:震災復興・支援と経営戦略」の小テーマの下で、22日に福島教授が「Japan Model」、綾野教授が「日本的品質経営と震災対策」、23日には遠藤教授が「3.11以後のマーケティング戦略」について、東日本大震災が日本の経済や経営に与えた影響をそれぞれ専門の観点から英語で講義しました。

その中で、品質管理に基づく経営を研究している綾野教授は、東日本大震災以降、日本の品質重視の経営がどう変わりつつあるのか、また大きな被害を受けて今後はどのような対策を取ろうとしているのかなど、実際の企業の実例などを交えて講義。熱心に聴講する留学生たちに向かい、「経営学の基礎知識や専門的な分析法を身に付けることで、災害など様々なファクターで経営がどのような影響を受けるのか、グローバルな視点で洞察できる力を身につけてほしい」と語りました。

留学生たちからは、「大きな課題を前に日本語でどう表現するか戸惑うこともありましたが、先生方の丁寧な指導でコミュニケーション力も付けることができました」「これまで座学で日本経済について学んできましたが、実際に被災地などを訪れて話を聞き、多くの新しい発見がありました」などの声が聞かれました。