公共政策フォーラム2012を開催しました

政治経済学部では、10月24日に湘南キャンパス14号館で公共政策フォーラム2012「市民との協働によるまちづくり〜平塚市の事例〜」を開催しました。このフォーラムは、地方政府の政策立案者と教員、学生がディスカッションなどを通じて、公共政策をめぐる課題に関する共同研究を進めるものです。当日は本学の卒業生で平塚市協働推進課の丸島隆雄氏が同市の協働事業などの取り組みを紹介し、今後のまちづくりのあり方についての課題を提起。学生や教員約300名が熱心に聴講しました。

丸島氏はまず、同市で1998年から始まった市民活動施策のあゆみから協働事業にいたるまでの過程を説明し、市民活動団体に必要な条件を解説。さらに行政提案型と市民提案型の2つの協働事業への取り組みやそれぞれの具体的な事例にもとづき、その成果と今後の課題を紹介しました。丸島氏は「市民活動団体の参入の機会が増えるメリットがありましたが、行政側は公益のための優先順位を見極めなくてはなりません」と話し、学生に向けて「東日本大震災以降、特に若い人たちの市民活動が増えている。東海大学の学生さんも興味があればぜひ参加してください」と呼びかけました。講演の終了後には、「若者の市民活動について」や「平塚市における街づくりの定義」「行政提案型と市民提案型の違い」などについて、活発な質疑応答が行われました。

参加した学生からは、「自分が考えていた行政の仕事の枠組みをこえる内容で、興味を持ちました。これからの街づくりに市民の参加は欠かせないと思いました」「近所の公園で、腕章をつけて見回りをしている方をしばしば目にしていましたが、お話を伺い、市民活動が身近に行われていたことを実感しました。自分も機会を見つけてぜひ市民活動に参加したい」などの感想が聞かれました。