公開講座「トヨタの仕事の仕方」を開催しました

政治経済学部では12月10日に湘南キャンパス14号館で、トヨタ自動車株式会社東京総務部の中島哲部長を招き、公開講座「トヨタの仕事の仕方〜問題発見・解決のコツ〜」を開催しました。本講座は、多彩な分野の第一線で活躍している社会人を講師に招き、東海大学の全学生を対象に「社会で今、何が起きているのかを」を学んでもらうとともに、地域貢献の一環として学外にも公開しているものです。「世界のトヨタ」としてグローバルな躍進を続ける会社の中核で指揮を執る中島氏の話を聞こうと、会場には約200名の学生や教職員が集まりました。

中島部長は、会社概要とトヨタのモノづくり精神を表した「トヨタウェイ(私たちの行動の源)」について紹介。「絶え間なき改善」「現地現物(現地に出かけ、現物を見て判断する)」「人間性尊重」「チームワーク」「チャレンジ」という5つのキーワードを取り上げ、トヨタウェイについて説明しました。また、社員がトヨタの起業精神をしっかりと身につけていくために、「A3プロセス」と呼ばれる文書作成法で鍛えている様子も紹介。問題発見と解決の方法を考えながら、書く過程を通して仕事の流儀を育み、トヨタウェイとトヨタの仕事の仕方を社員に浸透させていることを説明しました。中島氏は、「20代の社員に求めているものはバイタリティー、意欲。皆さんも社会人になったらまずは基本をしっかり習得し、たくさん失敗をして学んでください」と結びました。

聴講した学生からは、「就職活動にあたり、トヨタの仕事のやり方を聞くことができて、勉強になりました」「トヨタのモノづくり精神が社員に浸透しているのは、背景に企業努力があるのだと感じました」などの感想が聞かれました。