静岡聖光学院中学校の模擬授業を実施しました

政治経済学部の小﨑敏男教授(経済学科)が11月13日に湘南キャンパスで、静岡聖光学院中学校の3年生を対象にしたキャンパス見学会で模擬授業を行いました。この見学会は同校より依頼を受けた本学の入学課が、進路について学ぶプログラムとして企画したもので、実際に大学の授業を体験してもらい、大学進学の目的や本学の特色を理解してもらうことを目的としています。当日は同校の3年生65名が参加しました。

 

中学生たちは5グループに分かれて、本学部をはじめ工学部など5学部の模擬授業に参加。本学部では、経済学科の小﨑敏男教授が「大学とは、どんなところ? 経済学は、どんな学問?」と題して模擬授業を実施しました。小﨑教授は自身と東海大学の紹介をした後、「大学は自ら学ぶ場です。経済とは、『経世済民』という言葉からきています。世を治め、民を救う経済学は、希少な資源を使って何をどれだけどのように生産するか、さらにそれを誰に分配するかの選択を通して、状況判断と意思決定を身につける学問なのです」と話しました。また、経済学の父と呼ばれるアダム・スミスが唱えた「見えざる手」の理論を紹介。需要と供給で経済市場が動いている現状や、国家の財政状況を家計に置き換えて説明するなど、中学生にもわかりやすくかみ砕いた経済論を展開しました。最後に小﨑教授は、自身の研究テーマ「人口構造(少子高齢化)の変化と社会システム」についても触れ、「経済を勉強すると君たちの未来が見えてきます。経済学は面白い学問です。ぜひ東海大学に入学して学んでください」と結びました。

 

参加した中学生は、「進路は漠然としていますが、経済学部に興味を持ちました。どんなことを学ぶのかを楽しく教えてもらい、参考になりました」「国の財政や高齢化社会による日本の将来の姿など、高度な話を詳しく聞けて経済のことがよくわかりました」などと感想を話していました。