スポーツドクターの辻秀一氏を招いて公開講座を開催しました
講座では辻氏が人間の心理状態と行動の関係を、“フロー理論”を用いて解説。「この理論は、1970年代にシカゴ大学で行動科学を研究していたチクセント・ミハイ教授が提唱したものです。人間のパフォーマンスがその時の状態に即して最大・最適に発揮されている心の状態のことをフローといい、そうでない状態をノンフローと定義しており、心の状態を常にフローにできれば、最高のパフォーマンスをいつでも発揮できます」と話しました。また、「自分の感情にふたをせず、向き合うことがフローにつながります。たとえば悲しい気分の時には、人生でよかった場面を思い出すだけで心の状態はかなり改善されます。無理をしてすべてをプラス思考で考えることは逆効果。現状を把握して今できることは何かを考え、それに向けて集中する姿勢が大切です」と力説しました。 参加した学生からは、「何事もプラスに考えることが結果につながると思っていたので、今日のお話にはとても驚きました。フローの考え方を日ごろの生活や学習に役立てたい」といった声が聞かれました
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