湘南キャンパスで神奈川県秦野市の古谷義幸市長が講演しました
古谷市長は、生産年齢人口数(15歳から64歳)がほぼ同じであると推計されている1985年と2034年の数値を比較しながら、高齢者の急増で福祉予算が増大し、公共施設の維持・管理が難しくなりつつある現状を紹介しました。その上で、「市民との共通認識に立って無理をせずにムダを省くことが重要」だと強調し、「なくす」「見直す」「合わせる」をキーワードに、70%の公共施設を未来に残す「秦野市公共施設再配置計画」を説明。学校区ごとに施設を集約し、民間企業に経営を任せるといった方策を紹介しました。さらに、人口減少を悲観する必要はなく、「1人ひとりが何をなすべきかを考え、個性を生かすことで、もう一度日本が世界に注目される国になる」と訴えました。 なお「学生の集い」には、全国から14大学20ゼミ、54チームが出場。東海大学からは本学部の2年次生1チーム、3年次生2チームが挑戦するとともに、スタッフとして2年次生から4年次生50名が準備、運営、進行を担当しました。本学は惜しくも入賞は逃しましたが、学生たちは皆充実した表情を見せていました。 実行委員長を務めた川野辺裕幸教授は、「秦野市は人口減少問題にいち早く対応した現実的な事例であり、学生たちにとっても大いに参考になったことと思います。また、論理的に考え、討論し、苦労しながらも論文を完成させたこと、他大学の発表から得た刺激は、学生の成長につながると期待しています」と話しました。また、運営の学生リーダーを務めた4年次生の中川望さんは、「講演会や論文発表を通じて、学ぶことはまだまだたくさんあると痛感しました。また、幹事校として、自分たちの振る舞いが東海大学のイメージにつながってしまうと責任の重さを感じていましたが、終わった今は達成感でいっぱいです。後輩にはぜひこの集いに参加し、多くを学んでほしいと思います」と語りました。
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