編集のツボ

媒体名:読売新聞
掲載日:2017年11月19日

明治の文豪・尾崎紅葉「金色夜叉(こんじきやしゃ)」の本紙連載開始からちょうど120年を記念し、作家の橋本治さんが翻案小説「黄金夜界」を朝刊に連載中であることを伝える中で、そもそも「金色夜叉」自体が、英文の通俗小説を下敷きに、日本人好みに仕立て直された作品で、種本を特定した東海大の堀啓子教授が、勉誠出版の雑誌「書物学」の最新号(第11巻)にその経緯や背景を詳しく書いたことを紹介する記事が掲載された。