スギヒラタケによる脳症 3物質が関与して発症 静岡大、宇都宮大など解明

媒体名:科学新聞
掲載日:2022年12月02日

スギヒラタケは、キシメジ科スギヒラタケ属のキノコで、北陸、中部、東北地方を中心に食用とされてきた。しかし2004年9月以降、新潟・山形・秋田の各県でこのキノコの摂取による急性脳症が疑われる事態が発生したことを伝えるとともに、東海大学の浅川倫宏准教授らの研究グループは、(厚生労働省の)研究班の解散後もこのキノコによる急性脳症発症機構の解明に継続的に取り組み、スギヒラタケから、マウスに対して致死活性を示す新規のタンパク質(プレウロサイベリンと命名)の精製に成功したと取り上げる記事が掲載された。