キャンパス便り (08)

東海大学国際文化学部

文部科学省主催のサイエンス・インカレで機械工学科の学生が受賞しました

文部科学省などが主催する「第5回サイエンス・インカレ」が3月5日に兵庫県神戸市で開催され、工学部機械工学科4年次生の田綿元貴さんがサイエンス・インカレ・コンソーシアム奨励賞のグッドパフォーマンス賞を受賞しました。この催しは、自然科学分野を学ぶ全国の学生が、自主研究の成果を競い合うことで、課題設定能力やプレゼンテーション能力を備えた創造性豊かな人材を育成することを目的に2011年度から開かれているものです。今回は、事前審査(11月に提出した12頁以内の原稿による審査)を通過した178組(口頭発表47組、ポスター発表131組)が参加。本学科からは13組17名の学生が「卒業研究に関連する部門(工学系)」口頭発表部門とポスター発表部門に、光・画像工学科から1名が「卒業研究に関連しない部門(工学系)」口頭発表部門に出場。全参加大学の中で最も多くの学生が本番に進みました。

田綿さんは、本学科の橋本巨教授や落合成行教授、砂見雄太助教の指導を受けながら卒業研究で取り組んだ内容をまとめて「トンボの翅の微細構造の作製とそのメカニズム解明~海をも渡る低燃費性能の秘密」と題して発表しました。田綿さんは、トンボの翅を顕微鏡で観察すると、翅の表面に髪の毛の4分の1程度の大きさの突起があることに着目。その構造を備えた翅のモデルを実際に作製して風洞実験を行ったところ、突起を備えない場合に比べて15%ほど揚力が向上していることを明らかにしました。田綿さんは昨年も同賞を受賞しており、2年連続での入賞となりました。「大会参加を通して、自分の専門である流体力学分野で、新たな解析方法を知る機会になったのをはじめ、異なる分野についても学べました。さらに他大学にも友人ができるなど大きな成果があったと感じています。私の所属した研究室は研究のスケジュールを学生自身が考えるなど、社会人になってから欠かせない力を身につけられる場所でした。卒業後は企業でプラント設計の仕事に携わる予定です。任された仕事で一流を目指すことはもちろん、自分でも勉強を続け、さまざまな分野にも挑戦していきたい」と話しています。