田口かおり 准教授
所属情報技術センター 連絡先E-mail:taguchi-kaori[at]tsc.u-tokai.ac.jp |
資格/免許
博士
(人間・環境学)
略歴
- 2011年~2014年
- 日本学術振興会特別研究員DC 京都大学
- 2014年3月
- 京都大学人間・環境学研究科 博士課程修了
博士(人間・環境学) - 2014年~2016年10月
- 日本学術振興会特別研究員PD 東北芸術工科大学
- 2016年11月~2019年3月
- 創造科学技術研究機構
- 2019年4月
- 情報技術センターへ所属
研究分野
美術作品の保存修復学について、理論と実践の両面からアプローチする総合的な研究を行っています。近年は、芸術を「なおす」行為の起源と発展の歴史を、医学や科学、美学、美術史などとの交わりの歴史から多角的に考察し、古代ギリシア時代にさかのぼって再構成することを試みています。同時に、国内外の専門家や美術館と連携しつつ、被災文化財のレスキューに関する活動や、現代美術の保存、個別作品の修復処置、技法研究を進めています。
キーワード
修復理論、文化遺産、可逆性、洗浄、補彩、チェーザレ・ブランディ
所属学会
美学会、美術史学会、表象文化論学会、
アート・ドキュメンテーション学会、文化財保存修復学会
表彰
- 2014年 京都大学大学院人間・環境学研究科
人文・社会系若手研究者出版助成 - 2016年 第七回表象文化論学会 学会賞
メッセージ
保存修復という分野は、物理的に破損箇所の物理的な補修処理に留まるものではなく、「芸術とは何か」「人は何を保存したいと望むのか」「美と時間の関係とは」という根源的、哲学的な問に立ち向かっていく学問です。普遍的な問への答えを模索するなかで、他の様々な研究に携っておられる方々と関わりをもち、共に研究を進めていきたいと思っています。