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キャンパス便り

学校法人東海大学望星学塾では、９月８日に武蔵野市・武蔵野公会堂で開かれた平成30年度「武蔵野市民芸術文化協会」自主イベント「2018ムービンピック特別映写会～『この場所から』人を育て、思いを伝える～」に協力。望星学塾創立50周年記念として1986年に制作したドキュメンタリー映像「我が永遠の望星学塾～記録映像～」が上映されました。このイベントは、「むさしの」から映像文化を育てる会が主催する映像制作競技会「ムービンピック」の関連イベントです。ムービンピックは、「観る映画祭から創る映画祭へ」をスローガンに2012年から始まった短編映画製作のプロジェクトで、第２回短編映画制作競技は今年５月から開始。10月27日（土）の上映会に向けて、「世界連邦平和像」（北村西望作）のあるJR三鷹駅北口がキープレイスとして設定され、「この場所から」をテーマに４人の監督が参加して実施されており、望星学塾も協力しています。

特別映写会は今回のムービンピックのテーマにちなみ、ともに彫刻家・北村西望氏が創立者の胸像を制作し、武蔵野市にある学校法人成蹊学園と学校法人東海大学の創立者をあつかった貴重な映像資料を公開しようと、「成蹊学園と東海大学　創立者の思い」をテーマに企画されました。当日は、イベントや武蔵野市の関係者や市民ら多数が来場。まず「我が永遠の望星学塾」が上映されました。同作品は、1933年から34年にかけてドイツやイタリア、スイス、デンマークなどのヨーロッパ各地とアメリカを歴訪した学園の創立者・松前重義博士が、自ら16㎜カメラで撮影したフィルムを中心に貴重な映像で構成。デンマークで国民高等学校の教育に触れ、「国づくりの基本は教育にあり、教育を基盤として平和国家日本を築こう」と決意した経緯や望星学塾の成り立ち、社会的な役割が紹介されています。

上映後には橋本敏明副塾長（学校法人東海大学常務理事）が登壇し、司会者からの質問に答えながら学園の歩みや望星学塾について紹介しました。現在も各教育研究機関に設置されている胸像を制作した際に、松前博士が井の頭公園内にあった北村氏のアトリエを訪ねた際のエピソードも披露し、「松前先生は最後の仕上げの段階でアトリエを訪ねられましたが、その際に北村先生から“胸像の制作ではどの年代のどのような表情で作るのかという点が難しい”というお話を伺いました。しかしながら、出来上がった胸像の除幕式で、松前先生に長年連れ添われた信子夫人が“そっくり”と歓声を上げられた姿を見て、北村西望先生の作品制作の素晴らしさを実感し、感銘を受けました」と振り返りました。

イベントでは続いて成蹊学園創立者の中村春二氏の生涯を描いた「たしかなあしぶみ～なかむらはるじ～」が上映されたほか、ムービンピックに参加する映画監督たちによる作品の予告編も紹介されました。