卒業生を招いてシンポジウムを開催しました

10月8日に湘南キャンパスで、「第3回OB・OGシンポジウム 実社会に出て何が待っているのか」を開催しました。これは経済学科の1年次生を対象に、現代経済学入門の授業の一環として実施したものです。変化の激しい経済環境の中、社会で活躍する卒業生の話を聞くことで、国や地方自治、企業の実社会における役割について理解を深め、学生の職業観を高めることを目的に企画したもので、1年次生約180名が熱心に耳を傾けました。

当日は経済学科の福味敦准教授が進行役を務め、法務省大臣官房訟務企画課訟務調査官付係長の内田英治氏(経済学科1994年卒)、㈱茨城放送編成制作部プロデユーサー兼レコード・資料室現場室長の立川晶氏(同)、茅ヶ崎市立西浜中学校教諭の勅使河原匠氏(大学院経済学研究科2012年修了)の3名がパネリストとして登壇。就職活動や社会人としての体験を振り返り、「志望動機や職業の魅力」「社会人として必要なもの」「学生時代にしておくべきこと」についてそれぞれの思いを披露しました。

内田氏は1カ月間泊まり込みながら法改正にたずさわった経験を語り、「学生時代は野球に打ち込む毎日でしたが、そこで培った体力が仕事上の武器になり、野球が縁となって仕事が円滑に進んだことも多い。何かに打ち込むことの大切さを感じます」と語り、「社会で重要なのは報(告)・連(絡)・相(談)と事前の準備。『成るように成る』と言えるのはしっかりと準備した人だけが言える言葉。目標を持って頑張ってください」と後輩を激励しました。

また、立川氏は「話す技術で人の心を動かしたい」とアナウンサーを志した動機を語り、「他大学の友人も含め、さまざまな人と交流することで、物事の背景を探求する力を養おう。そして、『この人とぜひ連絡をとりたい』と思われる“新鮮な人”になってほしいと思います」とアドバイス。勅使河原氏は「信頼関係を築くことが何よりも大切。常識にとらわれず、本当に自分の人生はこれでいいのか、と立ち止まって考える機会をぜひ持ってください」と強調しました。

参加した学生らは「先輩方の話を聞きながら、大学生活で自分のやるべきことを見つけられると確信しました」「先輩方にとっては過去の経験でも、自分たちにとっては未来に訪れること。自分の進む道や将来について真剣に考えたいと思いました」と感想を寄せました。