特別公開講座「もしも就職先が突然外資系になったら?!」を
開催しました

政治経済学部では6月10日に湘南キャンパスで、「異文化コンサルタント/通訳・翻訳」として活躍するコックス・神谷知佳氏を講師に招き、特別公開講座「もしも就職先が突然外資系になったら?!  グローバル人材になるための準備 いつ始めるの?いまでしょ!」を開催しました。この講座は、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への参加をめぐる議論や世界経済の動向に翻弄される日本の金融市場などの状況を受け、これから社会に出る学生がグローバル人材として活躍するための心構えなどを学ぶ目的で開いたものです。当日は学生150名が熱心に聴講しました。

 

神谷氏は、就職先が米国企業に買収されてさまざまな変化に翻弄されていくさまを、日本人の新入社員を主人公にした4名の登場人物による物語方式で解説。欧米流の雇用や給与体系の変化など、外資系企業と日本企業との相違点などを紹介しました。特に、外資系企業では一般的な「退職および解雇自由の原則」や、外国人上司との間にできる異文化の壁の厚さを指摘。その上で互いの文化の違いや考え方を尊重し、理解し合うことをあきらめない姿勢が大切だと語りました。また、上司や同僚とのコミュニケーションでは、英語をはじめ語学力は必須だと述べたうえで、「就職した会社が突然外資系に変わるのは現実的な話です。はじめは戸惑うでしょうが、ぜひ心の鍵を開いてください。インターナショナルな環境とは、周囲に自分と違う考え方を持つ人間がたくさんいることであり、多様性が生まれるということです。そんな環境にワクワクし、委縮せずに日本人であるアイデンティティと自信を持って、恐れず世界に羽ばたいてほしい」と結びました。

 

参加した学生たちからは「今後、日本において外資系企業はどのくらいの割合になると予測しますか?」「外資系の会社では会議などで活発な意見が飛び交うということですが、最終的に誰がどうやって結論をまとめるのですか?」といった質問が寄せられ、神谷氏は、事例を出しながらわかりやすく解説。学生たちはいずれも真剣な表情で聞き入っていました。