キャンパス便り (1)

東海大学工学部

建築学科の杉本教授と学生が協力した小田原市の「よせぎの家」が完成しました

小田原市内の森林公園「いこいの森」に建設が進められてきたバンガロー「よせぎの家」5棟がこのほど完成し、4月30日に完成披露式典が開催されました。このバンガローは、「いこいの森」内に専門家や地元の設計事務所協会による作品4棟と、一般公募で選ばれた作品1棟を建設し、地元の木材の有効活用を図ることを目的に小田原市が実施した「よせぎの家プロジェクト」の一環で建設されたものです。工学部建築学科の杉本洋文教授がプロジェクトの立案段階から協力したほか、建築された5棟のうち1棟は、小田原市からの依頼を受けて杉本教授がプロジェクトアドバイザーを務める本学チャレンジセンターの「3.11生活復興支援プロジェクト」が担当。また公募作品の1棟は、3月に行われたコンペで本学大学院工学研究科建築学専攻2年次生の下田奈祐さんと山内昇さんがデザインした「積み木の家」が最優秀賞に選ばれ、地元の宮大工の手で建設されました。

式典には、小田原市の加藤憲一市長をはじめとする行政の担当者や地元の木材加工業者などが参加。バンガローの内部などを見学し、設計や建設の担当者からコンセプトなどについて説明を受けていました。また当日は公募作品の表彰式も行われ、審査委員長の杉本教授から最優秀賞を受賞した下田さんと山内さんをはじめ、各賞の受賞者に地元の木材で作った表彰状が贈られました。加藤市長は「完成したバンガローは、小田原市で取り組んでいく木材利用促進事業の象徴としての役割も担っています。プロジェクトを通して培われたデザインや建設などのノウハウが、今後さらに大きな役割を果たしていくことを期待しています」と語りました。バンガローは今後、「いこいの森」利用者の宿泊施設として使用されます。また、バンガローをつなぐデッキも杉本教授を始め学生たちが担当して設計・建設を行っており、夏までの完成を目指しています。